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業界初のコンタミ対策型「東洋ロータリーパッカー」を発表
《東洋精米機製作所》

コンタミ対策型パッカー「RPX−2000M」
コンタミ対策型パッカー「RPX−2000M」
 (株)東洋精米機製作所(和歌山市・雑賀慶二社長)では、計量器に自動清掃機能を搭載し、コンタミ問題の発生をクリアした新型パッカー「RPX−2000M」を業界で初めて開発、このほど発表した。
 同機は、多くの精米工場で高く評価されている「東洋ロータリーパッカーRPX−2000型」の後継機種だが、コンタミ対応機能以外にも通信機能をはじめさまざまな機能が大幅に追加されており、今後の精米工場のニーズを満たす最新鋭機種だ。

 「RPX−2000M」の主な新機能と特長
 ◎1、業界初。コンタミ対応の自動清掃機能。
 精米工場では、一般的にパッカーには米が残らないものと考えられており、これまでコンタミ対策の対象にはなっていなかった。しかし実際には、パッカーの計量シャッターやタンクなどに微量の米が残る。
 そのため、ロット終了後にオペレーターが手動でスイッチの入り切りを繰り返し、排出シャッターを何回も開閉させてその振動で残留米を排出させているのが実態だった。
 今回発表された新型パッカーは、ロット終了後、自動的に機内の清掃を行い、人手に頼らず機内の米の残留を完全に防止する、業界初のコンタミ対策型パッカーだ。
 ◎2、ロス袋及びロス米を最少に、短時間で処理出来る「自動残留米調整・排出機能」。
 昨今、高能力を求められるパッカーでは、必然的に計量器の台数が多くなっているため、従来のパッカーでは、ロット最後には袋詰め重量に満たない米が複数の計量器内に残り、大量のロス米となっていた。またそれを排出させる包装袋のロスも大きな無駄となっており、廃棄物の発生にもなる。
 そうしたロットの最終処理は、大変手間のかかる作業のため、人件費も莫大なものとなっていた。特に最近は、多品種小ロット生産になっているため、ロット切替も頻繁に行われており、これらの無駄な費用も増大して製品のコストアップに大きく反映している。 同機では、計量器が3台搭載されているにもかかわらず、ロット最後には1袋分に満たない僅かな半端米が残るだけで、しかもその米は自動的に且つ短時間で機外へ排出されるため、1袋もロス袋が発生せず、ロス米も1袋分に満たない量しか発生しない。そして非常にスピーディーにロットの切替が出来る。
 ◎3、グラム単位の処理総量を把握。
 従来、パッカーで把握できる数量は、出来上がった製品の袋数だけだった。そのため、ロット毎の総量(出来高)は、袋数×量目設定値により算出するのが限界で、正確な出来高(米総量)の把握は不可能だった。同機では、実際に計量した米の重量をグラム単位で把握し累積する機能を搭載しており、実際に処理された米の総量がグラム単位で正確に把握できる。これにより通信機能と相俟って極めて正確な歩留り算出が可能になった。
 ◎4、上位システムとの双方向通信を可能にした「オンライン通信機能」。
 上位システムのホストコンピューターなどからの製造指示(製品○を○袋作れ)の受け取りと、それに対する詳細な処理総量(出来高)を返信。この機能により、正確な歩留りや生産履歴を把握することが出来る。
 後工程にあるウエイトチェッカーに対して製品の設定番号(外部機器用の品番)を自動送信し、確実な製品チェックを補助するなど。価格は「RPX−2000M(オートボビン装置付)」で2500万円(税別)、バーコードシステム(オプション)が180万円(税別)。この製品に対する問い合わせは(株)東洋精米機製作所 企画部・関、福永TEL073−471−3011まで。
(2005.4.8)


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