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全国初のDNA品種判定装置導入
《沖縄食糧》

仲吉良次社長
仲吉良次社長
 沖縄食糧株式会社(沖縄県浦添市:仲吉良次社長)では、このたび全国の精米卸として初めて「DNA品種判定装置(サタケ製)」を導入し、5月下旬から運用を開始した。
 この装置は、抽出したDNAから米の品種を判定するもので、精米工場などの現場で簡単・正確・スピーディーに判定することができる。
 沖縄食糧は「沖食精米工場品質方針」を掲げており、この方針に沿って次のような生産・品質管理が行われている。
 1,県民の主食である米を販売する会社として、消費者ニーズに応えるべく、よい品質の米を安定的に供給する。
 2,コンプライアンスを最優先し、品質基準、管理規則を確立して確かな米づくりを行う。
 3,安心・安全かつ品質が優れた商品を提供する生産体制の確立。
 4,教育・訓練を継続的に行い、品質に対する意識を高く維持する
 この4項目の方針について當真富雄:取締役生産管理部長は「本来、当たり前のことだが、当たり前のことを再認識して実行することが大切。その一環として今回、DNA品種判定装置を導入した。品質の向上確立に寄与するものと考えている」と語った。
  沖縄食糧はDNA品種判定装置の導入に当たり、専用の分析室を新たに設置するなど、品質管理に強い意気込みを持っている。
 DNA分析の責任者である遠矢亮一室長は「原料の品質や信頼性を産地に全て任せるのではなく、精米卸として徹底した検査を行い、安心・安全なものを消費者に提供することが重要」だと話す。 
 また、昨今の米穀業界では、不正表示やコンタミ問題がクローズアップされていることについて「沖縄県トップの精米卸として、この問題を重要視し、食の安全性を高めていく姿勢が必要」だと述べた。
 DNA品種判定装置の導入により、これまで外部の検査機関に委託していた入荷玄米の検査を、全て自主検査することになる。社員にも、自信を持って自社商品を消費者に提供できるという自信と誇りが生まれてきているという。この装置の導入は全社的にも良い影響を与えているようだ。
DNA品種判定装置 社屋外観
DNA品種判定装置
社屋外観

(2005.5.31)


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