(株)東洋精米機製作所(本社:和歌山市、雑賀慶二社長)では、先般発表した「金芽米」を生産する専用ラインを、同社直営のトーヨーライスセンター関東工場(埼玉県坂戸市)に設置、7月下旬より「金芽米」の生産を開始した。
「金芽米」は、去る6月13日に、「高栄養」と「美味しさ」という、精米加工において相反する要素を両立させた、全く新しいカテゴリーのコメとして発表された。
さらに、全国統一の金芽米ブランドの確立とPR、品質管理などを一手に引き受ける業界初のコメメーカー「トーヨーライス株式会社」の設立も発表し、7月下旬から首都圏の大手生協で、さらに今秋からは首都圏全域でトーヨーライス(株)を通じて本格的な販売が開始される。
これを受け、同社では「金芽米」の生産体制の確立を急いでいたが、このたびトーヨーライスセンター関東工場に、金芽米専用の生産ラインを新たに設置した。
「金芽米」は、まず専用精米機により「均圧精米法」という新しい精米技術によって、旨みと栄養分を多く含んだ「亜糊粉層(あこふんそう)」と「胚盤(はいばん)」を残して精米加工された後、BG無洗米装置により「肌ヌカ」が取り除かれ「金芽米」に仕上げられる。
今回新しく設置されたのは、この専用精米機、BG無洗米装置をはじめ、石抜機やカラー選穀機などの選別機器で構成された一連のラインで、時間当たり3トンの製造能力が有る。同工場としては、4ライン目のBG無洗米製造ラインとなる。
このたびの生産ラインの増設により、全国のBG無洗米生産ラインは、57工場78ラインとなった。
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金芽米生産ラインを設置 |
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