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「消費者・生産者との対話」に手応え 経団連会館に約300名が集う
《農薬工業会》

4年ぶりの実績も、ぬか喜びは出来ない(1月5日・経団連会館にて)
4年ぶりの実績も、ぬか喜びは出来ない
(1月5日・経団連会館にて)
 農薬工業会(多田正世会長、76会員)は5日、東京都千代田区の経団連会館において『新年賀詞交歓会』を開催、会場には農水省、日植防、残研、JA全農、全農薬、農薬メーカーなど関係者約300名が参集し、農薬事業を巡る諸情勢を話題に熱気に包まれた。
 平成16農薬年度の出荷実績は、金額ベースで3344億円(前年比103.0%)と4年ぶりに前年度を上回ったものの、自給率向上政策の停滞や減農薬栽培の指導強化などにより、「国内農薬市場が底打ち反転の時期を迎えたとは見られなく、ぬか喜びは出来ない」(多田会長)。
 業界において、「平成16農薬年度は、一昨年の農薬取締法の改正(平成の大改正)やラベル誤表示問題の反省を契機として、工業会にとって新たな出発の年」(同)だった。
 この間、工業会ではマイナー作物・ラベル表示の新マニュアル・生態影響にかかる登録保留基準・Speed98などの諸問題に積極的に取り組み、行政など関係者の理解と協力を得ながら、それぞれ妥当な結論や解決への進展を見ている。
 また、現在、工業会では国民に農薬事業への正しい理解と信頼を得ていくために、「消費者・生産者との対話」、「コンプライアンス規定の策定」、「積極的な情報公開」の3つの重点課題に取り組んでいる。
 とりわけ、「消費者・生産者との対話」を目指した農薬ゼミ(2004年4、11月)では大きな成果を得ており、今後は地方での開催を重ねていく。第3回『農薬ゼミ』は2月19日、福岡市で開催される予定。いまはこうした地道な努力の積み重ねが大事な時だといえる。
多田会長 大内副会長 山口副会長
多田会長 大内副会長 山口副会長
(2005.1.7)


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