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マーライオン製薬と共同契約 農薬の新薬創製目指して
《ダウ》

 ダウ・ケミカル(アンドリュー・リバリス社長兼CEO、本社:米国ミシガン州)の100%子会社ダウ・アグロサイエンスとマーライオン製薬(本社:シンガポール)はこのほど、農薬の新薬候補創製を目指し共同契約を締結したと発表した。
 マーライオン製薬はシンガポールに拠点を置く製薬会社で、天然物経由で新規医薬品候補物質の発見と開発に取り組んでいる。同社は天然系製品コレクション、高処理能力スクリーニング技術、天然物化学、バイオプロセシング施設、医薬品化学グループなどを基盤にバイオ医薬品界で躍進的な事業展開を行っている。
 共同研究ではマーライオン製薬の天然物由来の製品、天然物由来の製品化学およびバイオプロセス技術とダウ・アグロサイエンスの研究および創製に関する知見が相乗効果を生み出すものと期待されている。
 今回の共同体制の構築により、ダウ・アグロサイエンスは今まで新規農薬の候補に挙がっていない多様な化合物にアクセスすることが可能となり、いっぽうマーライオン製薬は同社医薬品の新薬開発事業に加えて新たに農薬分野に参入することが可能となる。
 具体的には、ダウ・アグロサイエンスはマーライオン製薬の候補サンプルをスクリーニングにかけ、マーライオン製薬は同社の天然系製品化学およびバイオプロセスチームによってサンプルからバイオ活性化合物を分析する所要時間を劇的に短縮することが可能になる。

(2005.4.12)



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