農薬工業会(大内脩吉会長)は4月22日、『平成17年2月度農薬出荷概況』を公表した。それによると、2月度累計では出荷数量9万2000トン(前年比3000トン減、96.5%)、出荷金額1,394億円(同7億円減、99.5%)と数量でやや、金額ではわずかに減少した。
平成13農薬年度を基準(100%)とした年次推移を見ると、平成16農薬年度は前年を上回ったものの、数量、金額とも減少傾向が続いている(表1)。
使用分野別での前年比増減は、水稲、果樹、その他は、数量、金額ともに減少した。野菜、分類ナシは、数量(101.6%、114.9%)、金額(104.6%、114.3%)ともに増加した(表2)。
種別での前年比増減は、数量では植調他(114.9%)を除いて減少した。金額では殺虫剤(102.7%)、殺菌剤(103.2%)、植調他(114.3%)は増加し、混合剤(97.5%)、除草剤(94.2%)は減少した(表3)。
前年を大きく超えている項目は、野菜畑作の殺菌剤(土壌)。「臭化メチルの措置から、クロルピクリンを中心とした土壌消毒剤が動いている」(農薬工業会)。一方、前年を大きく下回っている項目は水稲用除草剤(一発剤)で、「流通在庫が影響しているものと思われる」(同)。
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