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アグリビジネス業界ニュース |
「いもち病」の新規殺菌剤で共同開発 3番目の抵抗性誘導タイプ「BYF1047」 《住友・バイエル》 |
殺菌剤「BYF1047」は、バイエルクロップサイエンス社が発明したもので、世界中で稲に大きなダメージを与えている病害「いもち病」に優れた効果を発揮するものとして期待されている。住友化学(株)での開発コードは「S−2310」。 締結は、住友化学(株)とバイエルクロップサイエンス社の両社が、日本において「BYF1047」の農薬登録を取得していくための共同開発を行っていくというもの。登録後は、両社が「BYF1047」およびその製剤の世界的な販売権を所有する。 混合剤の市場投入は、2010年ないし2011年と見られており、殺虫剤成分の「クロチアニジン」や「イミダクロプリド」などとの混合により、有力な育苗箱処理剤に仕上げていく。この分野の市場は、混合剤を含めて約450億円と見られているが、両社では「業界ナンバーワンのシェア獲得を目指す」と元気いっぱいだ。 この分野は、病原菌が薬剤抵抗性を持つリスクが高い。「BYF1047」は、稲が本来持っている病害に対する自己防御機能を強めることで、いもち病から稲を保護する効果がある。「プロベナゾール」、「チアジニル」に続く3番目の抵抗性誘導タイプに位置づけられる。 両社では、「新規水稲殺菌剤の開発により、いもち病防除のための新たな選択肢を稲作農家の方々に提供できる」としている。 今回の共同開発について、バイエルクロップサイエンス社のベルンワード・ガートフォフ取締役(研究開発管掌)は「BYF1047は低薬量でいもち病に優れた防除効果があり、日本における稲の栽培環境に特に適している」、また住友化学(株)の岡本敬彦執行役員(国内アグロ事業担当)は「BYF1047の開発は、日本における当社の水稲用製品強化のために重要な意味を持つ」とコメントしている。 |
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(2005.6.3) |
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