日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)はこのほど、『平成17年9月期中間決算短信(連結)』を明らかにした。
それによると、当中間期の売上高は194億8000万円となり、一般経費や製造コストの削減に努めた結果、経常利益は11億1600万円、中間純利益は6億900万円となり前年同期と比べ増収増益となった。「研究開発型企業」として、相乗効果がでてきた。
国内農薬販売では、自社開発品を中心に拡販に努め、新製品として水稲一発除草剤『ダイナマンDフロアブル』、『ダイナマンジャンボ』、『クサストップ1キロ粒剤75』および水稲育苗箱処理剤『ブイゲットアドマイヤーリンバー粒剤』、『ブイゲットバリアード粒剤』、『ブイゲットグランドオンコル粒剤』の6剤を上市した。
自社開発品では、「ブイゲット剤」、「銅剤」、「アチーブ剤」の拡販に努め、前年同期実績を上回った。また、園芸殺虫剤の『ダニエモンフロアブル』も前年同期実績を上回っている。これらの結果、国内農薬販売全体の中間期売上高は、前年同期を上回った。
原体販売では、農薬原体・バルク販売の主力製品である園芸用殺虫剤の「コテツ」、「ピラニカ」、「カルボフラン」などの販売が好調に推移した。
海外農薬販売では、西欧向け園芸用殺虫剤「ダニトロン」、「アプロード」および「ピラニカ」の伸長が顕著だ。また、韓国において水稲用箱処理剤の「ブイゲット」が新環境農業適合剤として堅調に推移している。さらに、中国における水稲用殺菌剤「フジワン」も順調。
自社開発品の海外における登録取得も進む。トルコ、イスラエル、ブラジル、ルーマニアにおける除草剤・落葉剤「エコパート」、マレーシアにおける水稲用殺虫剤「アプロード」の剤型追加、台湾、中国における水稲用殺菌剤「フジワン」における混合製剤などが特筆できる。
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