北興化学工業(株)(山本佳彦社長、本社:東京都中央区)は6月15日、平成17年11月期中間(平成16年12月1日〜平成17年5月31日)の業績予想を個別、連結ともに上方修正した。
売上高は、農薬製品では、水稲箱施用剤および初中期除草剤、農薬以外のファインケミカル製品では、医農薬中間体および樹脂用触媒の売り上げが顕著な動きを示している。予想比5億4000万円程度の増収を見込んでいる。
その結果、当初の発表予想(平成17年1月21日)を経常利益、当期純利益ともに1億5000万円程度上回る見込み。中間配当は、当初発表の通り1株当たり5円を予定している。
同社の水稲箱施用剤には長期残効型殺虫殺菌剤の先端を行く「Dr.オリゼプリンス」をはじめ、「Dr.オリゼスタークル」、「ビルダープリンスグレータム」、「ビルダープリンス」などがラインナップされている。
水稲用除草剤では、何と言っても「ホームラン・ミスターホームラン」のウエイトが高い。JA全農とバイエル クロップサイエンス(株)が共同開発した「MY−100」(オキサジクロメホン)入り混合剤市場の中で、その普及率は60%前後におよび、一歩抜きんでている。
SU(スルホニルウレア)抵抗性雑草対策に「MY−100」混合剤の中では早くから対応し、かつフロアブル、ジャンボ、粒剤の3剤型を取り揃えたことが大きい。本年は、ジャンボの成長が著しいと思われる。
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