住化武田農薬(株)(生津嘉朗社長、本社:東京都中央区)は、住友化学(株)とのいっそうの一体運営化を進めるため、7月1日付けで組織変更および人事異動を行う。5年間の合弁期間終了後の本格統合を視野に入れ、より強固な基盤の構築を目指す。
今回の組織変更は、同社と住友化学(株)の機能を集約化するもの。変更は普及部、サプライチェーン部を設立する。農業科学研究所は住友化学(株)農業化学研究所と統合させる。開発部は住友化学(株)と同社の兼務組織とする、といった内容。これにより、兼務組織は製品営業部、開発部となる。
住化武田農薬(株)は2002年11月1日、資本金93億8000万円で始動した。資本構成は住友化学60%、武田薬品40%の比率。同社は、武田薬品の強力な販売力をもとに国内農薬市場でのプレゼンスをいっそう高め、海外市場では住友化学の販売網を通じて拡大をはかっている。
《沿革》
◇2002年7月 住友化学(株)と武田薬品工業(株)が合弁会社「住化武田農薬(株)」の設立を合意
◇同年11月 武田薬品工業(株)の農薬事業の営業譲渡を受けて住化武田農薬(株)が営業開始
◇2003年9月 札幌、東北、名古屋、大阪、福岡、の各営業所とともに新営業所へ移転
◇同年11月 本社および東京営業所を東京都中央区日本橋から東京都中央区新川に移転
◇2004年10月 住友化学(株)アグロ事業部製品営業部との営業活動一体運営を開始、研究所をつくば市から住友化学(株)宝塚地区研究所へ移転
◇同年11月 事業分割により協友アグリ(株)へ一部事業を移管
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