バイエル クロップサイエンス(株)は7月19日、ローレンス ユー社長が本年10月末日をもって退社すると発表した。新しい赴任先・赴任地は明らかにされていないが、「第3の家をもつヨーロッパではないか」(有力筋)の声もある。
後任には、現在米国バイエル クロップサイエンス社マーケテイング担当副社長のジョン グレイ氏が10月1日付けで就任する。
ユー社長は全国特約店約120社、全農および有力メーカーなどから親しまれてきた外資系トップの1人だ。香港生まれでシンガポール国籍をもつ氏は、アジア・太平洋エリアを駆け回った国際人だが、日本の土壌、慣習を大切にしてきた1人でもある。
同氏の発想の起点は、例えば「製造業者、流通業者、生産者、消費者の付加価値はそれぞれ違う」と捉えたところにあり、常に「全体のバランスと多くの希望を取り入れた事業の推進を実践した」ことにある。
いっぽう、後任のジョン グレイ氏は、オーストラリアやニュージーランドで技術と営業で幅広い経験を蓄積し、米国に赴任する3年前にはフィリピンのバイエル クロップサイエンス社の社長を務めていた。
ニュージーランドのカンタベリー大学で農業生産技術を専攻している。子供3人。9月1日から日本での活動を開始する予定。
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