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除草にスピードとスタミナをつけた |
シンジェンタ ジャパン(株)(マイケル・ケスター社長、本社:東京都中央区)は10月25日、日本で初めてカリウム塩を採用した非選択性茎葉処理除草剤『タッチダウンiQ』(有効成分:グリホサートカリウム塩 43%)の上市記者会見を行った。
同製品は、水溶解性に優れたカリウム塩の採用により活性成分(グリホサート酸)の高濃度化を果たしていること、拡展タイプ(ノニオン系)と浸透タイプ(カチオン系)の2種類の界面活性剤をバランスよくブレンドしていることに最大の特長がある。
「水溶解性の高いカリウム塩、活性成分の高濃度化、独自の界面活性剤の技術を絶妙とも言えるコンビネーションにより完成度の高い除草効果を実現した」(鵜籐剛彦マーケティング部非選択性除草剤グループマネージャー)。同社では、これらを「iQテクノロジー」(高品質な技術の集約の意)として普及展開していく。
特長の詳細を見ると、散布後3日〜7日で枯れ始め、約60日間雑草を抑制する。また、例えば散布2時間後に降雨があっても安定した除草効果を発揮する。さらに、スギナなどガンコな問題雑草に対しても優れた除草効果を発揮する。
グリホサート剤の世界のマーケットサイズは、約4000億円におよんでいる。日本は、約130億円余と見られる。同社では、「先行の『タッチダウン』から順次新製品に切り替えるなか、市場の約25%(32億円強)のシェアを目指していく」(村田興文クロッププロテクション営業本部長)。価格は、C価ベースで1280〜1300円。
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会見に臨む首脳陣。右から2人目が
新任のティナ ロートン マーケティング部長 |
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