農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

自社品へのシフト、コスト削減で利益アップ
当期純利益5億800万円に

《日本農薬》

 日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)は11月25日、『平成17年9月期決算短信(連結)』を公表した。
 それによると、グループの当期売上高は353億5400万円(前期比2億3500万円減、同0.7%減)となり、経常利益は9億7400万円(同3億7000万円増、同61.4%増)、当期純利益は5億800万円(同4億200万円増、同379.3%増)となった。
 自社品や利益品目へシフトしたこと、また原価・製造コスト・一般販売管理費の絞り込み、さらに年金制度の廃止による想定損失が当初の見込みより少なかったことなどが、利益を押し上げたものと見られる。
 自社開発品では、本格販売2年目の水稲用いもち剤「ブイゲット剤」が大きく伸長し、果樹そ菜用の「銅剤」も販促キャンペーンをはかり拡販につながった。園芸殺虫剤、水稲除草剤の不振はあったが、国内農薬販売全体の売上高は前期を若干上回る実績となった。
 原体販売では、農薬原体・バルク販売の主力製品のうち「コテツ」、「ノーモルト」は前期を下回ったが、「ピラニカ」、「インダノファン」、カーバメイト剤などの販売が順調に推移し、全体として前期を上回る結果となった。
 海外農薬販売では、西欧における「ダニトロン」、「ピラニカ」、韓国での「アプロード」混合剤、「ブイゲット」、中国、台湾での「フジワン」が順調に推移している。米国では「FujiMite」、「Edict」、「ET」などが顕著な動きを示した。

この5年間の売上高・経常利益・当期純利益の推移(単位:百万円)
(2005.11.29)


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