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アグリビジネス業界ニュース |
関東支部で「農薬ゼミ」開催 専門家と消費者が一体で 《農薬工業会》 |
農薬工業会関東支部(中村敏支部長・日本農薬(株)東京支店長)は11月30日、新潟市のメルパルク新潟において『お母さん、知って安心 家族も安心 やさしい「農薬ゼミ」』を開催した。会場には、主婦などを中心に消費者および関係者約250名が参集した。司会は、フリーアナウンサーの松田朋恵さん。 この「農薬ゼミ」は、食の安全・安心が大きくクローズアップされている中で「農薬とは何なのか」、「農薬の役割は何か」、「農薬の安全性は確保されているのか」などについて専門家と消費者が一体となって学んでいくもの。JA全農など8植物防疫関係団体が共催した。 裏方を、農薬メーカーで構成する『越路会』(田島和男幹事・日本曹達(株)信越営業所長)がつとめている。 パネリストとして、「農薬ゼミ」でお馴染みとなっている本山直樹千葉大学園芸学部教授・農学博士、真板敬三(財)残留農薬研究所理事・農学博士の顔ぶれが。また、生産者代表として板垣栄一さん(岩船郡神林村)、有坂茂さん(新潟市堀山新田)の各水稲農家が出席した。 会場で消費者の声を聞いてみると、「農薬についてこれまで何も知りませんでした。(ゼミで)全ての不安が拭えた訳ではないが、これを機会に農薬について考えてみたい」、「このようなゼミを定期的に開催してほしい。一部のマスコミ報道とはかなり隔たりがあるように思います」など。 一方、生産者からは「食料生産は、生産者と消費者が一緒になって、同じ視点に立って取り組むもの」(板垣さん)、「安全・安心な農産物を、自信をもって届けたい」(有坂さん)と、2氏とも「生産者は利益を追求するが、それ以上に消費者に対する生産者責任が大きい」という。 まとめとして、本山教授は「安全は科学的なもので、安心は心の問題です。農薬を使わなくて済むのであれば生産者にとっても消費者にとってもメリットがある。しかし、生産量の減少で戦前戦後のような飢えを、これだけ増えた人口が我慢できるのだろうか。飢えることは健康的でもなく、安全なことではない」とした。 【JA全農新潟県本部・金子正一生産資材部長の談話】 「農薬ゼミ」の開催に感謝している。JA全農にいがたでは、5〜6年前より本格的にトレーサビリティに取り組んでいる。安全な農薬をきちっと使っていることを消費者に理解してもらいたい。安全・安心は、素朴だが口コミが一番大きい。まず県内の人にわかってもらい、その上で県外、全国の人たちに安全・安心な「新潟ブランド」をアピールしていきたい。
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(2005.12.9) |
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