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微生物を種子コーティング 「レタスビッグベイン病」で
《兵庫総合センター》

 兵庫県立農林水産技術総合センター(前川往亮センター長)と(株)サカタのタネ(高橋英夫社長)はこのほど、世界初となる『微生物を生きたまま種子にコーティングし保存可能にする技術・ライブコート』(商標登録申請中)を開発、特許申請した。
 同技術は、農水省が推進する産官連携による“先端技術を活用した農林水産研究高度化事業”として近畿中国四国農業研究センターが中核となり実施している「内生細菌(注1)利用を基幹としたレタスビッグベイン病(注2)防除技術の開発」の一環として得られた技術。
 これまで実現不可能とされていた微生物を、生きたまま種子にコーティングし保存可能にする技術で、土壌伝染性病害防除の実現を目指すものとして期待される。農薬に過度に依存することなく病害防除をはかり、環境にやさしい安心・安全な農業を実現し、かつ従来に比べて省力、低コストでの防除を可能にする画期的な発明とも見られている。

(注1)内生細菌:植物に病気を引き起こさないが、植物に感染し増殖することができ、表面殺菌を行った植物から分離ができる細菌。
(注2)土壌中のカビである土壌生息菌類により媒介される土壌伝染性のウイルス病によって引き起こされる。

レタスの生種子と『ライブコート』により内生細胞を生きたままコーティングしたレタス種子 記者会見では多くの質問があった
レタスの生種子と『ライブコート』により内生細菌を生きたままコーティングしたレタス種子
記者会見では多くの質問があった
(2005.12.13)


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