|
||||
アグリビジネス業界ニュース |
ダリアの愛好家だった皇后ジョセフィーヌ 《サカタのタネ》 |
文・写真は、現在兵庫県で農業改良普及員として花きの生産指導に携わっている春井勝(はるい・まさる)さんが担当した。この分野の第一人者で、数多くの名花が存在するダリアの魅力を余すところなく紹介している。関西を中心とした「園芸研究会」所属。 ダリアは、花型・花色が非常に豊富で、3万以上もの品種があるといわれており、毎年数百以上もの品種が新たに発表されているが、その元は原生地のコクシネア、ピンナータ、ジュアレジーなど6種(実際は5種)の原種からだといわれている。 ヨーロッパ人が初めてダリアを見たのは1521年、コルテスに率いられたスペイン軍が、アステカ帝国を征服したときだといわれている。当地では、ダリアは神聖な花とされ、現地住民の庭にも栽培されていたが、花茎が空洞になっていることから「アコクトリ」(水笛の意味)と呼ばれていたそうだ。
フランスのナポレオン一世の皇后「ジョセフィーヌ」は、ダリアの愛好家として広く知られ、彼女自身がマルメゾン宮殿の庭に植え、大臣や皇族を招いたりしたが、花、タネ、球根の持ち出しは決して許さなかったそうだ。 わが国にダリアが渡ってきたのは1841年、オランダ船が持ってきたという。当時は、「天竺牡丹」と呼ばれていた。 現在、ダリアの球根は、年間約400万球利用されているといわれている。大半が、兵庫県と奈良県で生産されている。「ポンポンダリア」でも「百花繚乱のダリア」でも、今、ガーデニングの素材としてダリアが見直されている。1月号の『ダリア・ルネッサンス』は読み応えがある。 『園芸通信』についての問い合わせ・・・サカタのタネ 通信販売部 電話045−945−8824 |
||||
(2005.2.1) |
特集企画 | 検証・時の話題 | 論説 | ニュース | アグリビジネス情報 | 新製品情報 | man・人・woman |
催しもの 人事速報 | 訃報 | シリーズ | コメ関連情報 | 農薬関連情報 | この人と語る21世紀のアグリビジネス | コラム | 田園交響楽 | 書評 |
||
社団法人 農協協会 | ||
|