農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

経常利益26.4%増 肥料事業は2.4%減
《片倉チッカリン》

 片倉チッカリン(株)(飯田邦彦社長、本社:東京都千代田区)は5月19日、『平成17年3月期決算短信(連結)』を公表した。それによると、売上高213億2700万円(前期比4.2%減)、経常利益6億7200万円(同26.4%増)、当期純利益2億8900万円(同11.4%増)となった。
 主力の肥料事業は、環境保全や省力化ニーズに加え、有機・特別栽培などの要請に対応した肥料製品の充実をはかったほか、高有機含量でも整粒化できる有機複合肥料生産技術を開発し、競争力ある商材として市場の開拓に努めたものの、相継ぐ台風の影響や記録的な大雪による出荷の遅れもあり、売上高は153億8300万円(同2.4%減)にとどまった。
 飼料事業は、魚粕・魚粉の取扱いが堅調に推移したものの、醗酵飼料やその他飼料原料の取扱いが減少したため、売上高は11億4000万円(同4.6%減)。
 LPGおよび機器事業は、主力の自動車用LPG容器において、タクシーや小型トラック向けの取扱いが減少したことに加え、容器用バルブやLPガスの取扱いも減少したため、売上高は17億2600万円(同16.2%減)となった。
 物資その他事業では、化粧品原料は、天然素材由来の原料使用による品揃えと積極的な営業展開により取扱いが増加した。育苗培土は出荷の遅れによる減少、食品農水産物の取扱いも全般的に低迷した。売上高は、30億7700万円(同5.6%減)。
 通期の見通しは、売上高223億円(同4.6%増)、経常利益6億8000万円(同1.1%増)、当期純利益3億3500万円(同15.8%増)を見込んでいる。

セグメント別売上高(平成16年3月期、%)

セグメント別売上高(平成17年3月期、%)
(2005.5.25)


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