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『さとぶき622』の青果物。高品質で高い市場性がある |
(株)サカタのタネ(高橋英夫社長、本社:横浜市都筑区)では、6月1日からハクサイのF1新品種『さとぶき622』の種子を販売開始した。昨年から販売の『さとぶき613』に続く同シリーズの第2弾で、両品種を組み合わせることによりハクサイの最需要期である年末年始の出荷時期を全てカバーすることができる。
『さとぶき622』は、葉の中肋(ちゅうろく・注1)部分の厚さが薄く水分が少ないため漬物にしたときの滲出が少なく、漬け上がりの歩留まりが高い(減量が少ない)特長がある。また、中肋と葉肉(ようにく・注2)部分との厚さの差が小さいため漬けムラが小さく漬物全体に均一に風味が乗りやすく、キムチをはじめとした各種の本漬け(注3)に好適な品種となっている。煮込み料理などにも向く。
さらに、外葉の緑、中肋の白、球内の黄色のコントラストが美しく、カット販売、加工、調理後の見栄えも鮮やかだ。その他、結球後の退色も非常に遅いことから収穫期後半まで高品質の青果物が収穫できる。
価格(税込希望小売価格)は20ml入りで5775円、初年度販売目標額を2000万円としている。
(注1)中肋:幅広の大きな葉の中央部分に基部から広く、厚く伸びる白い葉脈部分。(注2)葉肉:葉は、表皮、葉肉、葉脈から構成され表皮に挟まれた葉緑体を含み主に光合成をするハクサイの緑色の部分。(注3)本漬け:漬物は、長期保存できる「本漬け」と、すぐに食べられる「浅漬け」に大別できる。
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