コープケミカル(株)(岡本英誠社長、本社:東京都千代田区)は10日、『平成18年3月期 第1四半期財務・業績の概況(連結)』を公表した。
それによると、同四半期の連結業績は前年同四半期を上回り、売上高50億8600万円(前年同四半期比24%増)と堅調さを示した。
損益面においても、同社企業グループをあげてのコスト削減、金融費用の圧縮などに努めた結果、営業利益2億9700万円(同165.7%)、経常利益2億6400万円(同267.9%)、四半期純利益1億4200万円(同477.6%)と伸長している。
肥料を取り巻く環境は作付面積の減少、農業従事者の減少と高齢化、輸入農産物の増大などの国内農業情勢に加え、環境面を配慮した施肥量の見直しによる肥料需要の減少など、依然として厳しい状況が続いている。
このような背景のもと、同社では平成17年度を初年度とした新中期3カ年計画にもとづき、売り上げの維持拡大、コストの削減、財務体質の強化などに積極的に取り組んできた。
セグメント別の概況を見ると、肥料事業はLP入り高度化成、有機肥料などの高機能肥料の拡販および生産受託品が好調に推移し増収となった。また、化成品事業もりん酸事業などの増販により増収となっている。その他事業では、運送業務部門などが増収となったものの、多機能性無機素材および公事部門が減収となり、その他全体の減収に影響した。
なお、平成17年6月期は、売上、利益とも予想を上回ったことから、5月に公表した平成18年3月期の連結および個別中間業績予想が上方修正されている(表1、2)。
|