|
挨拶する本田会長 |
(社)日本酪農乳業協会は9月9日、第9回メディアミルクセミナーを大手町サンケイプラザで開催した。同セミナーは乳製品の普及拡大をめざし、乳製品が人の身体に与える影響などの研究成果を、研究者等に講演してもらうもので、報道を通して広く世間に研究成果の浸透を図るために報道関係者を対象にして開かれた。
今回は『小中学生の骨の発達に対する牛乳・乳製品摂取の影響〜子どもの骨が危ない!50年後の骨粗鬆症を防ぐには〜』と題し、伊木雅之近畿大学医学部公衆衛生学教授が研究成果を発表した。
講演に先立ち、本田協会会長が、「今、協会は毎日3回からだにいいこと3・A・Dayのキャンペーンを行っている。牛乳の消費は近年、停滞傾向にある。多くの人に、もっとたくさん乳製品を取ってもらうために、乳製品は美味しくて体にも良いことが理解されるよう願っている」と、このセミナーの狙いを強調した。
講演では、中学1年生の男女を高校2年生まで4年間追跡した例と、小学4年生から中学3年生までの男女を3年間追跡した例を紹介し、骨の発達に対する乳製品の影響を分析した。その中で、伊木教授は近年子どもの骨折が増えている事実をあげ、乳製品の摂取が骨密度を高め、骨の健全な発達を促す効果があることをデータなどを使い具体的に説明した。
|