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挨拶する三橋美幸社長 |
大手米穀卸の株式会社ミツハシ(本社:神奈川県横浜市、三橋美幸社長)が、埼玉県春日部市に建設を進めていた、同社春日部炊飯加工工場がこのほど竣工し、5月17日に同工場の見学会及び竣工披露祝賀会を開催した。
春日部炊飯加工工場は、同社の30年間に亘る事業展開で蓄積した炊飯品質のノウハウを結集させ、炊飯HACCPと、AIBフードセーフティプログラムの基準で、ハードとソフトを両立させたものだ。
また環境に配慮し、無洗米を使用することで、排水汚染の軽減や、ガス、電力など使用エネルギー資源の削減も実現した。今まで以上に、安全・安心と美味しさを追求した、環境にやさしい最新炊飯加工工場の誕生となった。
ミツハシの春日部炊飯加工工場のコンセプトは、1.国内最高水準の安全・安心体制を確立する。2.自然環境にやさしい工場である。3.美味しさだけでなく、品質面でも十分に満足してもらえる商品を提供する。4.作業環境とともに作業効率にも配慮する。
工場見学会では、見学者専用ルートで各ゾーンの担当者から説明を受けた。炊飯ゾーンでは、最新の一釜竈焚き炊飯ラインシステムを導入。従来の連続式炊飯システムと比べ、ガスでは5
/1、電力で4/1の省エネを実現した。また、水は浄水100%を使用し、1時間浸漬して炊飯する。無洗米は加水のみで、すすぎ等の水はいっさい使わず、水資源の節減を図った等の説明があった。
竣工披露祝賀会で、(株)ミツハシの三橋美幸社長は「安全・安心体制日本一を目指した工場が竣工した。炊飯システムは、効率的なエネルギー使用を実現した。環境面でも配慮し、無洗米を使っているが、今日の無洗米は、コスト、品質面でもかなりの水準に達している。ここは、都心から50kmの位置にあり、供給拠点としては素晴らしい立地だと思う」と挨拶した。
来賓祝辞で、高木勇樹農林漁業金融公庫総裁は「米の消費量は増える要素が無く、従って付加価値を米に与えていく必要がある。消費者にとって食の安全・安心は当たり前になっているが、ミツハシは消費者の目線を基本にして、それに応える挑戦を続けている。この工場は、時代を先駆ける設備・機能を持った工場だと思う」と語った。
◎(株)ミツハシ春日部炊飯加工工場所在地:埼玉県春日部市金崎945-1 TEL:048-718-3284
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ミツハシ春日部工場外観 内部設備 |
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