大手米卸の(株)ミツハシ(本社:横浜市、三橋美幸社長)は、このほど、丸紅の子会社(株)ライスワールドと、コメ事業について共同で工場運営していくことで合意した。
ミツハシは、ライス社の株式49%を取得し、新会社「ミツハシ・丸紅ライス株式会社」を設立、埼玉県行田市に、精米能力年7万2000トンの精米工場建設を進めており、平成19年3月の完成稼働を目指している。
ミツハシとライス社の両社は、首都圏を中心に、品質管理体制を重視した販売網及び生産拠点を持っており、ミツハシは大手量販店を中心に、ライス社は外食・中食産業をメインにして事業を展開してきた。
昨今の米業界が取り組むべき最大の課題は、ユーザーの安全・安心に対する信頼を確保することにある。適正な品質表示や、産地から消費者の手元に至るまでのトレーサビリティの確立、残留農薬基準(ポジティブリスト制)への対応など、消費者が求める米製品についての品質基準は、より厳しくなっている。
それに伴い、高性能最新設備への投資、各工程内での検査・管理体制の高度化に加え、より高品質な商品開発体制も求められている。厳しい事業環境の中で、生き残っていくためには、従来の枠に囚われない新たな発想で、より強固な経営基盤を構築していく必要がある。
この度の新会社「ミツハシ・丸紅ライス(株)」の共同運営では、同じ認識を共有する両社が、互いの強みを活かして、関東圏の幅広いニーズに対応できる、発展的な米の供給販売会社にすることを目的にしている。
◎新会社概要
・会社名:ミツハシ・丸紅ライス株式会社。
・所在地:本社=未定。工場=埼玉県行田市。
・資本金:3億円。
・株主構成:丸紅51%、ミツハシ49%。
・代表者:丸 壽夫(現ライスワールド社長)。
・従業員:約70名。
・その他:平成19年3月工場完成予定。
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