(株)サタケと東京電力(株)、中部電力(株)、中国電力(株)の4社は、このほど、学校・病院・仕出し給食など、大量の炊飯を行うユーザー向けに、業務用IH炊飯機「炊飯マイスター」を共同開発した。サタケでは本年9月より、この炊飯機を搭載した「業務用小型IH炊飯システム」の販売を開始する。
この「炊飯マイスター」は、釜の底面部と側面部の両方に、IH加熱が可能な設計をし、炊飯機の釜の形状も円筒型にした。これらにより制御性に優れた2つのインバーターでパターン制御加熱して釜の中に強い対流を生じさせ、ムラなく美味しいご飯を炊き上げることが可能となった。
また、2つの釜を1ユニット化し、側面部のIH加熱用のインバーターを共有化することにより、コスト低減を図った。さらに、清掃しやすいように本体の突起部を極力少なくしたほか炊飯機下のスペースを確保するなど、衛生面にも配慮した。
「炊飯マイスター」の価格は、炊飯能力20釜/hのタイプ(型式:RSRCB20A)で850万円(税込)。この炊飯機を搭載した業務用小型IH炊飯システム(標準モデル)で、約2300万円。
サタケは、業務用炊飯機の導入や、入れ替えを検討中のユーザーに、高性能「炊飯マイスター」を積極的に提案していくとともに、炊飯に関するコンサルトも行い、ハード・ソフト両面で、ユーザーのニーズに対応していく考えだ。
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