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アグリビジネス業界ニュース

安芸高田アグリフーズ(株)サタケの新鋭機器を導入
《サタケ》

 安芸高田アグリフーズ(株)(広島県安芸高田市・中島和雄社長)では、9月25日に竣工した同社の農畜産物処理加工施設に、サタケの精米・無洗米・炊飯ラインを導入した。同一施設でサタケの精米から無洗米・炊飯ラインまでの一環システムを導入したのは、全国で初めてとなる。
 安芸高田アグリフーズ(株)は、安芸高田市、広島北部農協、広島駅弁当(株)が共同出資した第3セクター方式の会社だ。安芸高田市は、米の美味しい地域であり、地産地消で地元にも貢献できることから、同社は精米・無洗米・炊飯・惣菜を加工する一環施設の建設を構想してきた。 このほど竣工なった同施設の精米・炊飯・惣菜加工の一環システムは、日本初のHACCP認定の設備であり、今後の新しいビジネスモデルとして注目されている。
 同施設は、弁当で3000食/時間、2万食/日の生産能力があり、近隣や広島市内の学校・企業・病院などの給食施設、食堂、コンビニエンスストアなどに納入される。さらに5年後には、同市エリアで生産される米の1/4に当たる年間1500トン(4トン/日)の精米や無洗米をスーパーや炊飯センターなどに納入していく予定だ。
 サタケは、精米から炊飯まで全て自社開発設備で提案できるメーカーとして、設備を一括受注したもの。地元の米を乾燥・調製するライスセンター・カントリーエレベータも広島北部農協に納入しており、米の収穫後から炊飯に至るまでの全ての工程で、サタケの機械設備が活躍することになる。サタケでは、今後、本モデルプラントを全国的に推進したいと考えている。

設備内部(アームラック式IH炊飯ライン)
設備内部(アームラック式IH炊飯ライン)
(2006.10.5)


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