農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

ダウと新規殺虫剤を共同開発
鱗翅目・総翅目害虫対象の「S−1947」

《住友化学》

 住友化学(株)とダウ・アグロサイエンスは3月2日、日本における新規殺虫剤の共同開発契約を締結し、農薬登録取得に向けた一連の作業に着手したことを明らかにした。
 殺虫剤「S−1947」は、ダウ・アグロサイエンスの革新的な化学技術により創成されたもので、農作物の生産に大きな被害を与える鱗翅目害虫、総翅目害虫やハモグリバエ類に対して優れた防除効果を発揮するものとして期待されている。
 「S−1947」は、土壌放線菌が産生する活性物質に由来する新規殺虫剤。鱗翅目害虫、総翅目害虫やハモグリバエ類などの難防除害虫に優れた防除効果を発揮するとともに、人畜および環境に対する安全性も高く、野菜、お茶、果樹および水稲分野で期待される大型殺虫剤として注目されていた。
 日本における「S−1947」を含む製剤の販売は住友化学が行い、上市目標は2010年と見られている。米国、EUなど日本以外はダウ・アグロサイエンスの取り扱い。ここのところ、国内外ともに農薬事業の拡充・強化およびそれを加速させる住友化学の姿が浮き彫りとなっている。

(2006.3.6)


社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。