三井化学(株)(谷直都農業化学品事業部長)は4月12日、東京都港区のコンラッド東京において『トレボン20周年記念パーティー』を開催した。会場にはJA全農、日植防、残研、薬検、農水協、農薬工業会、全農薬など業界関係者約100名が参集した。
冒頭、三井化学(株)の富永紘一副社長は「20周年を迎えられたことは、ひとえに皆様方のご支援ご高配の賜だと深く感謝している。本剤は、優れた殺虫活性とその高い安全性から様々な害虫防除場面で貢献している」と語り、今後もパートナーシップをいっそう高め、さらなるトレボンの普及拡大をはかっていく旨、挨拶した。
従来、ピレスロイド系殺虫剤は園芸専用であったが、トレボンは人畜に対する高い安全性、低魚毒性を有することが明らかにされ水稲分野への適用が可能となった。現在、単剤・混合剤合わせ157剤が登録されている。
製剤においてもサーフ剤、EW剤、なげこみ剤、マイクロカプセル剤と、トレボンの性能をより効果的に引き出す剤型が登録されている。平成3年には「有機合成化学協会賞」、同5年には「大河内記念技術賞」を受賞した。
上市した昭和62年〜平成17年までの国内累積出荷金額は1700億円に達している。また、国内水稲場面におけるトレボンの普及率も50%を超える(平成16年)。農業分野のみならず生活環境市場でも高い評価を得ており、海外ではアジア、欧米を中心に世界50カ国以上で展開している。
【JA全農 菊池健久常務の挨拶要旨】
トレボンの開発、普及展開に携わった方々に心より敬意を表す。20年間、農水省の絶大なる支持を得て農業の発展および農産物生産に貢献されてきた。JA全農では、昭和57年から農薬原体の開発に取り組んできたが、三井化学は極めて重要なパートナーだ。
【北興化学工業(株) 丸山孝雄社長の挨拶要旨】
トレボンが、20年という長期にわたって農業生産に貢献されてきたことは素晴らしいことだ。今後、ポジティブリスト制度の導入は、トレボンが兼ね備えている特性からますます普及の追い風になるのではないか。
|
(写真左から) 三井化学・富永副社長、JA全農・菊池常務、北興化学・丸山社長 |
|