日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)は5月23日、『平成18年9月期中間決算短信(連結)』を明らかにした。
それによると、売上高204億6500万円(前年同期比5.1%増)、営業利益17億5500万円(同45.7%増)、経常利益16億4000万円(同47%増)、中間純利益6億3200万円(同3.9%増)となり、前年同期に比べ増収増益の業績となった。ブイゲットなどの伸長が貢献した。
国内農薬販売では、新製品として業界初の水稲用殺菌・除草混合剤「ブイゲットダイナマン粒剤」を上市し、緑地管理用除草剤「クサキング粒剤」、水稲用除草剤「黒帯1キロ粒剤」・「黒帯フロアブル」も新発売した。
自社開発品では、水稲用殺菌剤「ブイゲット」を含む混合剤が大きく伸長し、水稲用除草剤「インダノファン」剤、園芸用除草剤「デシカン」、「エコパート」も拡販に努め前年同期実績を上回った。
水稲用除草剤では、既存の水稲一発除草剤の売上が減少し、やや前年同期を下回ったが、園芸用殺虫剤では「ダニエモンフロアブル」などが貢献し前年同期実績を上回り、国内農薬販売全体の中間期売上高は前年並みとなった。
農薬原体販売では、主力製品である園芸用殺虫剤「コテツ」、「ピラニカ」が堅調に推移したことに加え、水稲用殺菌剤「ブイゲット」、防蟻剤「ステルス」、水稲用除草剤「インダノファン」などの販売が好調であったため、中間期販売実績は前年を上回った。
海外農薬販売では、アジア地域でのイモチ病の発生や中国での普及推進により水稲用殺菌剤「フジワン」が、またアジアでのウンカ多発懸念、インドでの新規混合剤の上市により殺虫剤「アプロード」が好調に推移した。地域的には、欧州地域における在庫調整による低調以外は健闘した。
海外開発関係では、新規殺虫剤「フェニックスWG」、「ハチハチ乳剤」などの開発を延べ30カ国以上で進めている。
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