農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

総会および啓発講演会 ローカル色を生かして
《静岡緑安協》

講演する斉藤武司氏(上)と宮原佳彦氏(下)
講演する斉藤武司氏(上)と宮原佳彦氏(下)

 静岡県緑の安全推進協会(杉山日出男会長、本部:静岡市葵区)はこのほど、ホテルアソシア静岡ターミナルで『平成18年度総会』および恒例の『啓発講演会』を開催した。
 杉山会長は「農薬への課題は、これで完結ということにはならない。食の安全・安心に対して消費者の信頼を確実に得ていくためにも、(協会として)いっそう地道な努力が必要」とした。5月29日の、「ポジティブリスト制度」の施行を受けたもので、『啓発講演会』では、ポジティブリスト制度の核心とも言われているドリフト(飛散)対策をテーマとした。講演要旨などは次の通り。
 ◇「無人ヘリコプター防除におけるドリフト低減対策」((社)農林水産航空協会 業務部 斉藤武司氏)
 低空散布や片側散布が、ドリフト低減対策技術として有効となる。ただし、片側散布は結果として散布幅が狭くなる。気象観測の徹底も大切だ。散布現場に即応し、できる限りの対策が望まれる。共通の情報のもとに、生産者と農薬散布者が協力して対策を講じる必要がある。
 ◇「地上防除におけるドリフト対策と防除機開発の動向について」(生研センター 生産システム研究部 宮原佳彦氏)
 ドリフト防止の基本的な対策には、(1)風速、風向(2)散布方法や位置(3)適切な機器操作(4)適切な散布量(5)薬液タンク、ホースなど散布機器内の洗浄などに十分配慮した散布作業を行うこと、などが挙げられる。ドリフト低減した散布を実現する防除機の開発は、積極的に防止・抑制することが可能となる。

(2006.7.12)


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