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窪田隆一氏 |
農薬工業会は7月12日の理事会において、新たに会長、副会長を選出した。会長には窪田隆一氏(三共アグロ社長)、副会長には橋毅氏(日本曹達常務)と大内脩吉氏(日本農薬社長)がそれぞれ就任した。前会長の猪飼氏は5月23日、「一身上の都合により農薬工業会会長の職を辞任する」旨、同会理事会に対して辞任届を提出していた。公取委の「排除措置命令」を受けたもの。同会では、6月2日に臨時常任理事会を開催し窪田副会長の会長代行を決定していた。
同会の会長選出に当たっては、常任理事会社12社をA、B、Cの3つのグループに分け、当該グループが責任を持って会長を選出するシステムとなっている。副会長の選出に当たっては会長に指名権があり、被使命者に拒否権はない。
今回の会長、副会長の選出に当たっては、あくまでも理事会の決定事項であるものの、速やかな決定ではなかったようだ。「会長のグループから、(1人は)副会長が出ていなければ合理的でない」(業界トップ)との声もある。この意味で、今回の選出(Aグループ)は理にかなっている。
【窪田隆一氏の略歴】
昭和20年4月3日生まれ。61歳。静岡県出身。早稲田大学第1法学部卒。昭和43年4月三共(株)入社、平成13年12月アグロ事業部長、14年4月アグロカンパニープレジデント、15年4月三共アグロ(株)取締役社長、17年5月農薬工業会副会長、18年7月農薬工業会会長。趣味はゴルフ、読書など多彩。
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