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クミアイ化学工業(株)
望月信彦社長 |
クミアイ化学工業(株)(望月信彦社長、本社:東京都台東区)は8月28日、本社で記者会見を行い独自省力製剤「豆つぶ剤」のラインアップと海外展開を披露した。同製剤(ジャンボを含む)の普及面積は5万5000haと人気を呼び、韓国での上市も果たしている。 会見席上、望月社長は「低有効成分で効果が高く、かつ作物や人畜との選択性にすぐれた製品開発、安全で安心な微生物農薬の展開、使いやすく環境負荷の少ない製剤化の4つに焦点を当て研究開発を継続していく」と、改めて同社の進むべき方向性を明確にした。 「豆つぶ剤」は、250g/10aという少量化をはかるとともに、下記の通り各種の散布方法にも全面的に対応しており、生産者の労力軽減と省力散布を果たしている。また、5月末導入のポジティブリスト制にも対応したドリフト(飛散)の少ない製剤であり、消費者のニーズである安全・安心な農産物生産にも大きく対応した製剤に仕上げられている。
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クミアイ化学の海外展開も披露された
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同製剤の散布方法には手撒き散布、柄杓による散布、背負式動力散布、無人ヘリコプター散布などがあり、現在、購入したボトルを使って直接散布することが可能な、新たなボトル包装についても開発が進んでいる。散布方法の技術的フォローは、同社の生産者および日本農業の発展にかける思いでもある。
「豆つぶ剤」のラインアップは表の通りだが、このほど「テロス250グラム」が農薬登録となったほか、来年には「ヒエクリーン」も登場する見込み。
海外展開としては、平成18年度より韓国において「ポンダンポンダン」(取扱会社:成保化学)、「ソングジャ」(同:慶農)、「トゥマン」(同:韓国三共)、「トチョッタン」(同:東部韓農)の4剤を同時発売した。同国においても省力化のニーズは高く、「豆つぶ剤」の功績は大きいと思われる。
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