協友アグリ(株)(淺山哲夫社長、本社:川崎市高津区)では、新年度から水稲用初・中期一発処理除草剤「キチット」3製剤を揃え本格的な市場展開に入っている。3成分・3製剤を揃え、JA全農と歩調を合わせ水稲用除草剤の柱として最重点品目にもっていく。
「キチット」剤は、ノビエに幅広い処理時期と残効性をもつオキサジクロメホン(有効成分)、広範囲の非イネ科雑草に卓越した効果を示すイマゾスルフロン(同)およびホタルイ、コナギ、アゼナ類のほか、イボクサ、アシカキ、エゾノサヤヌカグサなど広範囲の水田雑草に優れた効果のベンゾビシクロン(同)の3成分を合理的に配合した水稲用一発処理除草剤に位置づけられる。
3成分の巧みなコンビネーションによりノビエのほか、一年生雑草、多年生雑草はもちろん、近年問題となっているSU(スルホニルウレア)抵抗性雑草や難防除雑草(イボクサなど)にも高い防除効果を示す。
広い殺草スペクトラムと長い残効性を特長とした画期的な水稲一発剤として、大きな期待が寄せられている。
今回の本格的な市場投入は、先行している「1キロ粒剤」、「ジャンボ剤」に「フロアブル剤」を加え3製剤の品揃えをはかったことを受けたもので、最近のJA米、特別栽培米対策などへ対応しうる3成分・3製剤薬剤として注目される。
同社では、「キチット」3製剤で「19年に5万ヘクタールを目指し、3年後の21年には24万ヘクタールの普及を図りたい」(営業本部営業推進部)と見ている。
なお、同社とJA全農が共同開発している新規除草剤「ピラクロニル」(有効成分)にも注目しておきたい。
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