片倉チッカリン(株)(中川敏夫社長、本社:東京都千代田区)では、4月から新中期3カ年計画「Shine2008」を推進している。今後、重要性を増す農業の転換期に柔軟に対応し、主力の有機複合肥料事業を主体に収益拡大のための攻めの施策を具現化し、成長路線を確保していく。
同社では過去3カ年の中期計画「再生2005」で、有機関連製品および微生物資材の拡販を通し農産物の「安全・安心・良食味」に対応してきたほか、戦術的にも地域密着型の普及活動を展開してきた。また、化粧品および健康食品原料分野の拡展もはかっている。
「Shine2008」は、「再生2005」の成果をよりいっそう強固にしていくもで、さらに食の安全・安心を強めていくほか、グローバルには農業の多面的機能の視点や農政の大転換ともいえる担い手対策に対応したもので、同社の最大の強みである有機複合肥料が基軸となっている。
基本戦略には、全農系メーカー色を前面に押し出した有機複合肥料の拡展、海洋性コラーゲンを中心とした美健素材事業の拡充、コーポレート・ガバナンスの充実、社内制度の拡充・向上などが挙げられている。
なお、「Shine」はSkill(技術)、Heart(心)、Idea(知恵)、Next(次代へ)からきている。「長年(筑波研究所などで)培われ結集された技術、人・環境を慈しむ温かい心、成長する知恵を生かすことで、明日の輝かしい日本農業を切り拓いていく」、の意があるのではないかと思える。新しい片倉チッカリンの将来性に期待したい。
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