サタケは、タイ国スラナリ工科大学へ、共同研究用のバイオマスガス化発電設備を設置し、10月16日に同設備前で開所式を挙行した。開所式には、タイ王室のシリントーン王女臨席のもと、大学側やサタケの佐竹利子代表、サタケタイランドの吉岡宗男社長ら関係者約100名が出席した。
サタケは、2002年にインド科学院とバイオマスガス化発電設備について技術提携を行い、日本を含めたアジア数カ国での独占販売契約を結んだ。その後、タイ国における実験プラント設置を検討中の2005年6月に、スラナリ工科大学より設置場所の提供があり、併せて共同研究契約を締結した。
同年9月、バイオマスガス化発電施設の工事を開始し、11月に工事完了。12月より施設の運転調整、基礎試験を経て、このたびの開所式に至ったものだ。
今後、同大学とサタケは、様々なバイオマスについての実証試験を行うとともに、生成されたバイオマスガスの用途研究を行う予定だ。
また、発電設備だけでなく、原料の調達を含めた総合システムの構築も視野に入れている。この方式のプラントは、現在海外で35プラント、日本国内では2プラントが稼働中だ(日本ではサタケ本社内と広島環境研究所に設置)。
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開所式(左端がバイオマスガス化発電設備) |
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