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一番充溢した季節 バラに魅せられて
《サカタのタネ》

(C)サカタのタネ プリンセスドゥモナコ
(C)サカタのタネ
プリンセスドゥモナコ

 (株)サカタのタネ(高橋英夫社長、本社:横浜市:都筑区)が友の会会員向けに発行している『園芸通信』10月号では、『後藤みどりさんが語る バラの楽しみ』を特集した。
 (有)コマツガーデンの代表を務める後藤さん。20年前からオールドローズを中心に、減農薬有機栽培で作る丈夫なバラ苗を研究開発している。農業生産法人として自社ブランド苗の確立を通し、生産者の立場から消費者へアドバイスするバラの教室『ローズクラブ』を主宰。
 後藤さんの文章は滑らかだ。「バラの小さな新芽が色づくころ、鼓動が伝わってくるほどドキッとします。私にとって一番充溢した季節。そのやわらかな幼葉の中に、バラを育てて気づく小さな喜びがキュッと詰まっているように思えるのです」には強い感銘を受ける。
 (有)コマツガーデンの農場である白州農場(山梨県)は、尾白川(おじらがわ)のほとり、標高600mの南アルプスの麓にある。尾白川は甲斐駒ヶ岳(2967m)を源としており、日本名水百選にも選ばれた清流だ。多くのミネラル分を含んだ水が絶えないことも、この土地がバラの栽培に適合している大きなポイントとなっている。
 「コマツガーデンの苗は私たちだけの力だけで作れるものではありません。白州の自然と私たちの共同作品だと思っています」と後藤さん。ここにこそ、野バラの播種から接ぎ木、掘り上げ、販売までを目に届くところで仕事をする同社の企業理念があるのではないか。
 『園芸通信』への問い合わせは、サカタのタネ 通信販売部 電話(045)945−8824まで。

(2006.11.9)


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