三共アグロ(株)が運用するインターネットを利用した栽培履歴管理システム『かすが日誌』の個人会員が、10月末で1700名を突破した。団体会員としては55団体が登録している。
『かすが日誌』は「農家の視点に立った価値ある製品とサービスを提供する」という同社の経営理念を実践する取組みの一つとして17年3月にスタートした。同システムは同社製品の購入のいかんにかかわらず誰でも無料で利用でき、利用するために必要な会員登録も同社のホームページ上で行える。▽記帳された農薬の登録の有無や使用方法が最新の登録に沿ってチェックできる、▽保管された履歴情報はいつでも利用可能で開示等の要求に対して迅速に対応できる、などの特徴を持っており、紙ベースの履歴記帳に比べ管理が容易でチェック機能も活用できる。また、安全・安心な農産物に対する消費者の関心の高まりを受け、トレーサビリティが確認出来るシステムにもなっている。
「同社では多くの人に知ってもらい、使ってもらいたいと思っていますが、あくまでも農家に対するサービスです。
今後は社内体制を整えて『かすが日誌』をさらに充実させ、農家に役立つシステムとして広く利用されることが願いです」という。
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