農薬工業会関東支部は３月８日、群馬県立産業技術センターで、主婦を中心とした消費者を対象に、農薬のはたらきと役割・安全性の確保など、農薬について正しく学んでいく『お母さん、知って安心、家族も安心 やさしい「農薬ゼミ」』を開催した。
同ゼミは、これまで農薬工業会本部が行ってきたものとは別に支部主催で開催しているもので、昨年９月の福岡、11月の埼玉、本年２月の名古屋に続く今年度４回目の開催となり、約200名が参加した。ＪＡ全農、全農薬、日植防など８団体の共催。
近年、食の安全・安心や健康志向の高まりの中で消費者の農薬に対する関心が高くなっている。
「農薬ゼミ」は、フリーアナウンサーの松田朋恵さんの司会で進められ、本山直樹千葉大学園芸学部教授と真板敬三残留農薬研究所理事の２人の専門家が農薬についてやさしく解説したほか、生産者を代表し農業生産法人あずま産直ねっとの松村久子群馬県農村生活アドバイザーが出席した。
ゼミのまとめとして本山教授は、農薬を使用しなければ農産物の生産量が減少し飢餓の時代に戻ってしまうとしながら、「国内の食料自給率を高めるためにも農業生産資材としての農薬は必要である。安全は科学的・技術的なもので、安心は自ら理解していくもの。国内農業を守るといった観点からも、若い農業生産者を応援していってほしい」と結んだ。
 |
ゼミには、主婦を中心に
消費者約200名が参加した |
ゼミの閉幕後、地元の安全・安心野菜が
参加者に手渡しされた |
|
