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海外農薬販売と一般用医薬品が伸長 新規殺虫剤「フェニックス」を上市
《日本農薬》

 日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)はこのほど、『平成19年9月期中間決算短信(連結)』を明らかにした。
 売上高は海外農薬販売・医薬部門の伸長により211億4400万円(前年同期比6億7800万円増、同3.3%増)、営業利益は23億700万円(同5億5200万円増、同31.4%増)、経常利益は22億4500万円(同6億400万円増、同36.9%増)、中間純利益は14億4300万円(同8億1000万円増、同128.1%増)となり、前年同期に比べ増収増益となった。
 国内農薬販売は、水稲用除草剤『メガトンフロアブル』など5剤を上市した。水稲用殺菌剤「ブイゲット」を含む混合剤や水稲用殺虫剤「アプロード」剤などは伸長したが、既存の水稲用除草剤などの足踏および流通在庫整理の影響から前年を下回った。
 農薬原体販売は水稲用殺菌剤「ブイゲット」、園芸用殺虫剤「ハチハチ」などが顕著な動きを示し、前年同期を上回った。
 なお、自社開発品の新規殺虫剤『フェニックス顆粒水和剤』が4月中旬から上市され、快調にとばしている。また、新規殺虫剤「アクセル」は登録審査中であり、「コルト」についても登録申請を完了しており、期待されている。
 海外農薬販売では、アジア地域、特にインドでのウンカ多発や既存混合剤の抵抗性問題により殺虫剤「アプロード」が大幅な売上増となり、ダニ剤の「ダニトロン」、殺菌剤の「モンカット」も顕著な動きを示し、同部門の伸長に貢献した。
 医薬品他では、外用抗真菌剤「ルリコナゾール」が順調に推移した。また、2月よりゼファーマ(株)(現第一三共ヘルスケア(株))、全薬工業(株)ルートから発売した同じ外用抗真菌剤「ラノコナゾール」の「ウィンダム」、「ゼスパート」も顕著な動きを示した。
 同社は、現在、新中期経営計画『日農ステップ・フォワード・プラン2009』に鋭意邁進している。「前進そして飛躍」の意味を込めており、従来の「守り」から「攻め」の経営に転ずる計画で、「ブイゲット」、「フェニックス」、そして今後の「アクセル」、「コルト」などが推進力となる。

日本農薬(株) 平成19年9月期中間決算短信(連結)

(2007.6.11)


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