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アグリビジネス業界ニュース |
ラインアップされた期待の「エコシリーズ」 《クミアイ化学工業》 |
先駆けとなったのが、平成15年に発売を開始した水稲種子消毒剤の「エコホープ」。静岡県で採取した糸状菌トリコデルマ・アトロピリデSKT−1を有効成分とし、本菌が病原菌と競合して増殖することで病原菌の繁殖を抑制する。 適用病害はいもち病、ばか苗病、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病、苗立枯病(リゾープス菌)、ごま葉枯病で、200倍に希釈してイネ種子を24〜48時間浸漬して処理する。各種化学農薬の耐性菌に対しても高い防除効果を示す。 「エコホープドライ」は、「エコホープ」を固形製剤化したことで室温で6か月間の保存を可能とし、取扱いと輸送性を大幅に向上させた製品。平成17年の上市。 「エコショット」、「エコメイト」、「エコマスターBT」の3剤は、従来の水稲から園芸に展開した微生物農薬。 「エコショット」は、細菌であるバチルス・ズブチリスD−747株の芽胞が有効成分。上市は平成18年。野菜類、ぶどう、かんきつ、なしなどに登録があり、野菜、ぶどう、なしは収穫前日まで使用が可能。顆粒水和剤であることから使いやすい。 「エコメイト」は、非病原性エルビニア・カロトボーラが有効成分。難防除病害である各種野菜類の軟腐病に対して高い防除効果を発揮する。有用昆虫や天敵などに全く影響がなく、環境保全型の微生物防除剤に仕上げられている。平成19年度から北海道のばれいしょ、野菜類向けに投入された。 「エコマスターBT」も平成19年度からの上市。バチルス・チューリンゲンシスという微生物が生産するタンパク質が有効成分。コナガ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシなどのチョウ目害虫に対して顕著な効果を示す。ドライフロアブル製剤も魅力。 平成20年度から市場投入されるのが、注目の「エコホープDJ」。「エコホープドライ」を独自技術により製剤改良し、イネ褐条病に対する効果を付与するとともに、細菌病に対する効果のグレードをいっそう高めた期待の1剤。 (関連記事) |
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(2007.8.22) |
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