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アグリビジネス業界ニュース |
アグロ分野で300億円を目指す自社原体への集中と直販強化で 《ダウ・ケミカル日本》 |
席上、フィル・ファイル副社長は、「日本は、ダウ・アグロサイエンスのグローバル戦略の一環として、欠くことのできない役割を担っている。代理店やフォーミュレーターとの連携をいっそう高め、日本農業の成長に寄与していきたいと」、現在の戦略を継続・強化していくことを明確にした。 世界のダウ・アグロサイエンスは、ダウ・ケミカルのマーケット・フェイシング、つまり市場密着型事業部門の1つとなっている。2006年の売上高は34億ドル(約4000億円)に達し、第2四半期の業績も好調に推移している。農業科学会社として、バイオテクノロジーでの展開を提唱する。 ダウ・ケミカル日本の、今日の隆盛を支えているものは何なのか。全ては、「自社原体製品への販売の集中と直販強化」(野沢雅人アグロ営業本部長)につきるのではないか。 2007年度には、導入品販売を完全に終了させ、商材数も最大時の800から55に絞り込む。販売資源を自社原体商品の拡販に集中させ、技術普及を中心とした営業戦略を川下に展開していくことで、アグロ分野で5年後の売上高300億円を目指す。 この成長軌道を支えるものに、新規登録商品がある。平成17年度には水稲箱処理剤「フルサポート」、園芸殺虫剤「ダーズバンDF」、平成18年度には水稲中期剤「カービー」を市場投入した。 新規開発剤も目白押しだ。水稲中期・後期剤「ワイドアタック」、園芸殺虫剤「ファルコンエース」、同「ワークワイド」、園芸殺菌剤「アスパイヤー」などが続く。 本紙では、特に「ワイドアタック」に注目したい。スルホンアミド系の化合物で、1成分でヒエ・広葉雑草・多年生雑草を防除するものとして期待されている。有効成分数の削減が問われており、この分野ではクミアイ化学、住化武田農薬、日産化学、バイエルなどがしのぎを削っている。 なお、グリーン・ペストマネジメント営業部門も躍動的なパフォーマンスを見せている。「自社原体を有効活用した製品群の充実とセントリコンシステムを中核としたシロアリ監視・防除システムに注力していく」(相澤直人部長)という。
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(2007.10.2) |
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