農業協同組合新聞 JACOM
   
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52回目の虫供養法要 浅草寺でしめやかに
《農薬工業会》

52回を数える虫供養法要(東京都台東区の浅草寺で。11月14日)
52回を数える虫供養法要
(東京都台東区の浅草寺で。11月14日)
   農薬工業会(会長:井上克信・日本曹達社長、東京都中央区)は11月14日、恒例となっている『虫供養法要』を、東京都台東区の金龍山浅草寺本堂で行った。農薬の研究開発のために犠牲となった諸虫の霊を慰めるもの。同会創設(昭和28年)直後から毎年行っており、今年で52回を数える。
 冬支度をととのえる浅草寺の年中行事ともなっているが、やたらと、暖かい1日だった。かつて、こんな暖かい日よりはなかった、との印象。やはり、温暖化は進んでいるのか。
 同工業会は、ここに来て事務局体制をいっそう充実させた。具体的には、技術部の増員で、技術問題が多様化してきていることから、さらにキメ細かな対応をはかっていくための措置。
 いっぽう、消費者の関心は「食の安全・安心」にシフトしており、農薬業界もポジティブリスト制度への対応、IPM(総合的病害虫・雑草管理)の進展・支援、そしてGAP(適正農業規範)などに対して柔軟姿勢で取組んでいる。こうした姿勢を高く評価したい。
 しかし、なぜこうした取組みを消費者にも直感的に分かるようにアピール出来ないのだろうか。これでは、少なくとも、農薬の研究開発において犠牲となった諸虫が報われないのではないか。業界の温暖化は許されない。

(2007.11.15)



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