接合金物構法のパイオニア、株式会社シェルター(本社:山形市松栄、木村一義社長)が開発した『KES構法』の高い技術を採用し、日本初の2階に保育室のある木造保育園が、広島県福山市(千田保育所 延床327.6坪)と三重県鈴鹿市(大鳥保育園 延床281.9坪)の2カ所で、同時に建築が始まっている。
従来、児童保育施設で2階以上の建物は、耐火構造が要求されていたために、木造の園舎は建築できなかった。しかし、昭和42年に児童福祉施設最低基準が改正され、木造建築物でも準耐火建築物であれば、2階に保育室を設けることができるようになった。
このたび同社は、KES構法の耐火性能と、耐震技術を活用した結果、日本初の、2階に保育室のある木造保育園を実現させたものだ。
同社は、接合金物構法(特許KES構法)のパイオニアであり、早くから日本の伝統工法に、2×4工法と鉄骨構造の長所を取り込み、国産カラマツ・スギの集成材を使用した「KESシステム」で、耐震性が高く、居住環境に優れた木造住宅を造ってきた実績がある。
日本初の耐火・耐震構造の木造園舎は、全国的にも注目されるものと思われるが、保育園に限らず、さまざまな施設・住宅での『KES構法』活用が展開されそうだ。
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(左)大鳥保育園・(右)千田保育所
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