(株)関東農産(郡司祐一社長、本社:栃木県那須郡)は3月9日、環境保全型農業を推進する有機肥料の需要増に応え、新たに『有機肥料工場』を竣工させた。
従来の約3倍の生産能力をもつ施設で、1日の原料受入量は80トンにおよぶ。大型発酵槽2レーンとスクープ式攪拌機2機を備え、さらに周囲の環境に配慮した大型脱臭槽も完備している。製造された「発酵有機質肥料」は、現場の農作業に適したペレット状に加工され、20kg袋などで東日本を中心とした各地の販売ルートを通じ生産者へ販売される。
製品の特徴は、あくまでも植物質肥料原料を主原料としたところにあり、発酵肥料は肥料成分に加え各種アミノ酸を多く含んでいることから作物の生育に適した成分バランスをほどよく保っている。作物の「甘み・うまみ」の確保が最大の特徴。
なお、発酵菌は東北大学、山形大学との共同研究により、施用後の土壌病害拮抗作用が認められ、その軽減効果が期待されていることなどから、環境保全型農業や有機農産物栽培の肥料資材として注目される。
「売れる作物づくり」を提唱している(株)関東農産。「土づくり」が基本コンセプトで、モットーは「農家さんと共に」。今回の竣工で、水稲用および園芸用培土に加え、有機質肥料分野の裾野をいっそう広げることになる。
〈問い合わせ先〉
〒325−0001 栃木県那須郡那須町大字高久甲字道西2691−3
(株)関東農産 電話0287−63−6213
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環境保全型農業の推進基地となる新工場 |
発酵肥料の製造が行われる工場内部 |
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