農業協同組合新聞 JACOM
   
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両面印刷機導入 印刷経費の大幅縮減図る
《JAかとり》 

「JAかとり」本店
「JAかとり」本店
作業時間の削減により仕事の効率がアップしました。
作業時間の削減により 仕事の
効率がアップしました。

 「JAかとり」地区は、千葉県北東部の肥沃な台地と、利根川沿岸の広大な水田地帯を管内に擁する、農産物の一大生産地帯だ。
 JAかとりでは「尊い命を育む食糧の供給」を前提に、農業が担う多面的機能や役割、食糧生産の重要性などについて、消費者・生活者に理解を深めてもらうため、「ふれあい田んぼ教室」を開催するほか、「JAかとり」の特産品を、さらに美味しく食べてもらうために「料理教室」を開くなど、生産と消費(くらし)を結ぶ、ふれあい行事を数多く企画している。
 また、安全・安心の観点から環境問題にも積極的に取り組んでおり、JAの管理面では、経費削減や個人情報保護、情報セキュリティの課題にも注力している。
 同JAではこれまで、大量な会議資料やパンフレット、チラシなどは、片面デジタル印刷機を使用してきたが、用紙代が嵩むことや作業効率の悪さが課題だった。そうした問題を解消するため、今般、両面印刷機「リコー サテリオ デュオ8F」を導入したところ、
今までは資料作成に丸一日掛かっていたが、4時間程度で作業を終えることができ、大幅な省力化、作業効率のアップを実現できたという。
 従来、表面と裏面の原稿を分け、片面の印刷を終えた後に裏面印刷を行っていたが、自動両面印刷機能を備えた印刷機の導入により、複数の原稿をそのままセットし、印刷をスタートさせるだけで簡単に済むようになった。
 作業時間の削減のほかにも、両面印刷時のページ割付ミスや表・裏面の上下が逆になってしまう印刷ミスも解消したため、インキやマスターなどの消耗品のコストも削減できる。
 また同JAでは、カラープリントは最小限に抑え、ランニングコストの安いインクジェットプリンターでの出力を心掛けるなど、経費削減努力を行っているが、現在は、手作業で行っていた会議資料の丁合作業の負荷軽減も検討しているという。
 低コストで、安全・安心、高品質な農産物を生産し、安定供給をすることはJAの使命でもあるが、JAの管理・運営に係わる経費削減も、大きな課題であるだろう。

(2007.6.26)


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