(株)サカタのタネ(坂田宏社長、本社:横浜市都筑区)はこのほど、『平成19年5月期決算短信』を明らかにした。欧州を中心に野菜種子が伸長したほか、単体おいては当期純利益が前年同期比188.2%増を達成するなど、増収増益となった。
グループの連結業績は売上高466億7100万円(前年同期比1.4%増)、経常利益13億7800万円(同29.4%減)、当期利益1億9400万円(同63.7%減)となった。
連結の増収は、海外売上の増加が国内売上の低迷を減殺したことによる。特に、野菜種子において全体で前年同期比1.9%の増収となった。
ブロッコリーの新品種がスペインで競合製品を圧倒したほか、茎ブロッコリーが英国を中心に急拡大したことが牽引役となっている。加えて、中国でのブロッコリー、ニンジン、韓国におけるトウガラシ、白菜が顕著な動きを示した。
花種子事業は、全体では前年同期比0.7%の減収となった。欧州と日本国内卸売部門の不振が影響した。また、苗事業が欧州、国内小売部門とも好調であったが、国内のみの事業である球根においては低採算のためチューリップ、ユリを中心に国内卸売を減少させた。
特別損失は、前期に買収した米国クオリヘジ社の資産について、のれん代および無形固定資産合計2億8500万円の一括減損を実施したことなどによる。
なお、単体においては売上高323億7300万円(同0.6%増)、経常利益17億2400万円(同82.7%増)、当期利益11億1800万円(同188.2%増)と増収増益となっている。
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