(株)サカタのタネ(坂田宏社長、本社:横浜市都筑区)は、11月15日〜16日の2日間、掛川総合研究センターにおいて『フラワーパックトライアル 2007』を開催した。秋恒例の生産者を集めた展示会で、本年は、特に推奨品種をふんだんに盛り込んだ。全国から約1800名の参加。
ディスプレイ展示では、『花のある暮らし。』をコンセプトにハウス内に家の玄関をイメージした造形物を設置し、「エントランスガーデニング」として玄関先を飾る草花の提案を行った。同社が注力する「サンパチェンス」シリーズの披露は、見事というほかない。
また、サカタのタネは、今までとは違った出荷時期に商品(苗)を出すことで、差別化をはかり、新しい楽しみ方を発見できるという提案も行った。例えば、球根ベゴニア品種「フォーチュン」の苗を秋に出荷することで、暑い時期よりも良い環境で楽しめる、といった実例を紹介した。
同品種であれば、わい性で早生であることから、より秋だしに適している。花が落ちにくいため、輸送性に優れているといった特長があり、生産者から驚きの声があがり、感心が集中した。
屋外展示では、ウインターガーデンの主役ともいえるパンジー・ビオラの品種比較のほか、花と野菜のコラボレーションとしてシーダーテープを使った花壇や植栽を提案した。パンジーの、「よく咲くスミレ」シリーズも注目を浴びた。
同社は、今回の展示会で、単なる品種紹介にとどまることなく、積極的に提案を盛り込むことで、「どのようにすればより商品が活きてくるか、付加価値をもたせることができるか」を紹介したといえる。
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掛川総合研究センターには約1800名がかけつけた
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「サンパチェンス」の巨大株や
ハンギング仕立ての株などが注目を集めていた
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