片倉チッカリン(株)(中川敏夫社長、本社:東京都千代田区)はこのほど、『平成20年3月期中間決算短信(連結)』を公表した。営業成績は、売上高102億800万円(前年同期比0.8%減)、経常利益8600万円、中間純利益7100万円、となった。
7月以降の価格改定を見込んだ肥料の先行出荷に加え、価格改定後も原燃料価格のさらなる騰勢も加わり、肥料事業は厳しい環境が続いたが、不動産事業の特別利益や合理化によるコストの削減などに努めた。
基軸の肥料事業においては、厳しい農業環境のもと、国内の肥料需要は減少傾向が続いているが、同社グループでは環境保全や省力ニーズに加え、有機栽培、特別栽培などに見られる差別化農産物生産に適した有機関連製品の拡販と市場の開拓に努めた。
その結果、7月以降の製品価格改定にともなう前倒し出荷の影響もあり販売数量は増加し、当事業の売上高は81億8200万円(同5.4%増)に落ち着いた。収益面でも、製造原価率が改善され、営業利益は1億2600万円(同184.0%)に伸長した。
飼料事業においては、主力の魚粕・魚粉の取扱いが減少したものの、原魚不足と旺盛な国際需要により国内外市況ともに騰勢を強めたことから、販売価格は上昇し、販売金額も増加した。
他社飼料の取扱いは減少したが、売上高は5億8300万円(同4.9%増)となった。ただし、収益面においては原材料価格の上昇により、営業損失100万円(同100万円減)となった。
物資その他事業においては、主力の育苗培土で取扱いが減少したが、原燃料価格の高騰により販売価格は上昇し、販売金額は増加した。
加えて、化粧品関連製品についても取扱いが増加したが、食品農産物とLPGおよび機器の取扱いの減少により、売上高は14億4200万円(同27.0%減)、営業利益は1億5000万円(同7.1%減)となった。
|