北興化学工業(株)(丸山孝雄社長、本社:東京都中央区)はこのほど、『平成19年11月期決算短信』を発表した。農薬製品の売上高が輸出の増加などにより前期を上回ったほか、農薬以外ファインケミカル製品の売上高も堅調な需要に支えられ、大幅に伸長した。
この結果、連結売上高は456億4700万円(前期比6.4%増)と伸長、営業利益7億3200万円(同99.8%増)、経常利益5億9400万円(同125.4%増)、当期純利益7億8100万円(前期は5億4000万円の当期純損失)と、それぞれ顕著な動きを示した。
国内農薬は、本格的に販売を開始したホームランキングなどの水稲用一発処理除草剤が伸長したことで、前期を若干上回った。受託製造は、前期並み。農薬輸出は、東南アジアや中南米において市場開拓に努め、特に殺菌剤の販売が拡大し、売上高は前期を大幅に上回った。当部門の売上高は、312億400万円(同1.5%増)。
農薬以外ファインケミカル製品の販売は、海外製品との価格競争が厳しい中で、主力の電子材料関連原料、防汚剤、樹脂添加剤、自動車排ガス浄化用触媒原料などが大きく伸長した。当部門の売上高は、142億2400万円(同19.4%増)。
次期の連結業績は、売上高457億円、営業利益3億5000万円、同じく経常利益3億5000万円、当期純利益2億円を、それぞれ見込んでいる。
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