シンジェンタ ジャパン(株)は2月6日、東京都文京区のフォーシーズンズホテル椿山荘・東京でスティーブン・ホーキンス新社長の就任披露を行った。会場にはJA全農、全農薬、関連団体、関係メーカーなど約200名が参集し、新社長の門出を祝った。
ホーキンス氏は、カナダ生まれの41歳。日本に来る前はシンジェンタ コリア社長の職にあり、韓国農薬市場において成功裏に新たなビジネス戦略を進め、売上の増加とマーケットの拡大を果たした。その前は、北米およびスイスでセールスおよびマーケティング分野を主導している。
同氏は、「日本の農家や非農耕地のユーザーの皆様が、当社の革新的な製品やサービスを有意義に活用頂けるよう、チャネルのパートナーの方々との強い絆を維持していく」ことを、改めて強調した。
1日当たり200万ドル以上を研究開発に振り向けている世界のシンジェンタ社。しかし、「その成果である製品は、如何に革新的なものであっても、実際に現場で認知され、使用されなければ、その力は発揮されない」と、ホーキンス社長は現場対応への重要性を訴えた。
いっぽう、12月末をもって離日したアンドリュー・ガスリー前社長は、アジア太平洋地域における農薬部門のヘッドに1月から着任している。
同氏は、世界的な変化が日本の農業にどう影響するかは明確でないとするなか、「日本の農業政策の変革が加速され、低下した自給率の向上に繋がるような、生産性改善」を期待し、挨拶とした。
なお、JA全農の山ア周二肥料農薬部長、松木三男全農薬理事長が来賓として挨拶している。
山ア部長は、「シンジェンタ社の直販開始から8年が経過した。パートナーシップがいっそう強固なものになっている。今後とも、日本農業の発展に貢献されることを期待」、松木理事長はシンジェンタ社の現場志向を高く評価し、このことが「日本の農薬業界、ひいては植物防疫事業の成長に貢献している」と、エールを贈った。
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新社長らに挨拶する猪飼常務(日産・右)と
野口アグロ事業部長(住友)
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シンガポールに赴任したガスリー前社長(左)と
松木全農薬理事長 |
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