アグロ カネショウ(株)(櫛引博敬社長、本社:東京都港区)は、2月15日記者会見を行い、『平成19年12月期決算』を公表するとともに、企業理念などを改めて明らかにした。
連結業績は、売上高133億9100万円(前年同期比4.2%増)、営業利益5億3300万円(同7.5%減)、経常利益4億7600万円(同4.3%減)、当期純利益2億5800万円(同5.3%減)となった。
国内農薬環境は農業人口の減少、高齢化、耕地面積の減少など、農薬そのものの需要が減少しているなか、外資系企業の攻勢も強まり、依然として厳しい状況が続いている。
この背景のもと、同社グループでは、主要商品である土壌処理剤「バスアミド微粒剤」の売上が国内外ともに堅調に推移し、その他主要商品「カネマイトフロアブル」、「アルバリン水溶・粒剤」、「D−D」もほぼ計画通りのビジネスを達成し、売上が成長した。
また、同社グループは引き続き、果樹、花きなど園芸農家を中心に技術普及を重視した「農家直結の営業方針」(櫛引社長)を堅持し、農家、会員店、販売店と同社グループを密に連携する「トライアングル作戦」を展開し、強力に需要の開拓と販売促進に注力していく。
同社は、決してA級商品ばかりを所有しているわけではないが、オリジナル品を、農家とともに育てているところにポリシーがあり、戦術的には、「商品販売」ではなく「技術販売」を実践。
また同社は、向こう3年間のプロジェクトとして、所沢拠点の再構築に乗り出した。投資総額は約20億円。研究開発拠点としての所沢を再整備し、工場拠点としての福島工場を増強させる。
新規開発剤として、土壌処理剤の「ネマキック」、殺ダニ剤などが見えている。
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