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注目の「リナキシピル」で研究会を発足
新たな害虫防除体系の確立で優位に
《デュポン》

 デュポン(株)(天羽稔社長、本社:東京都千代田区)農業製品事業部は2月13日、注目の新規殺虫剤「リナキシピル」(有効成分)における研究会の発足および登録申請を含む同剤の全貌を明らかにした。製品名は、「プレバソン」。新たな害虫防除体系の確立で優位に立つものと思われる。
 野菜用の『プレバソンフロアブル5』(試験番号:DKI−0001FL・5%)、果樹、茶用の『プレバソンフロアブル10』(同:DKI−0002FL・10%)の2製品で、2007年4月に登録申請を終え09年の農薬登録・上市を目指しており、予定より1年ほど加速しているものと本紙では見る。
 米国デュポン社で開発された本剤は、新しい作用機作をもつGN系殺虫剤(注)であり、低薬量でチョウ目、コウチュウ目、ハエ目害虫に卓越した効果を示すほか、作物や天敵・訪花昆虫に対する安全性が高いという特長を持っている。
 さらに、残効性が長く、灌注処理すると浸透移行性を示す特長も有していることから、新たな害虫防除体系の確立に貢献すると期待され、かつこの分野で優位に立つものと思われる。
 適用作物はキャベツ、はくさいなどの葉菜類、トマト、キュウリなどの果菜類、りんご、ももなどの果樹類、ダイズ、茶と作物幅が広く、散布、灌注での使用方法があり、セル成型育苗トレイ、ペーパーポットなどで育苗期での使用が可能となっている。
 06年に神戸市で開催された国際農薬学会での発表後、07年には革新的かつ業界最高の農産物とその技術力に対して与えられるアグロー賞を受賞するなど業界内での注目度も高く、これまでのデュポン開発史上で最も大きな製品群に成長する可能性があると期待されている。
 すでに、07年にフィリピン、インドネシアなどで上市され、08年以降世界各国での上市が予定されている。
 注目の流通チャネルだが、『プレバソンフロアブル5』は北興化学工業、丸和バイオケミカル、シンジェンタ ジャパン、日産化学工業、また『プレバソンフロアブル10』は北興化学工業、丸和バイオケミカル、三共アグロ、アグロ カネショウの取扱い。
 (注)GN系殺虫剤 リナキシピルに代表される系統の化合物群のデュポンの社内コード。

(2008.2.19)

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